うまくいくロールプレイのプロンプト - AIが追える場面の作り方

仕組み

コンパニオンは、あなたの最初の一行を指示としては読みません。物語の1ページ目として読み、同じ文体で書き続けます。期待外れのロールプレイの多くは、続きを書く材料を何も与えなかった出だしから始まっています。

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同じコンパニオンでも、ある会話では退屈で、次の会話では生き生きすることがあります。その差は、たいてい最初の二つのメッセージで決まります。このガイドは、その二つのメッセージの話です。

出だしが失敗する理由

言語モデルは、会話にすでにあるものすべてをもとに、次に来るものを予測します。その仕組みはAIコンパニオンはどうやって返事を書いているのかで説明しています。そこから、実用上の帰結が三つ出てきます。

  • 長さを真似する。 一行のメッセージには短い返信、一段落には一段落が返ってきます。
  • 文体を真似する。 現在形で小さな身体の細部を添えて書けば、向こうもそうします。「ねえ ロールプレイしよ」と書けば、その調子に合わせます。
  • 空白は最も平均的な選択肢で埋める。 どこで、いつかを書かなければ、学習データで最も多い舞台を選びます。多くの場面がカフェから始まるのはそのためです。

だから解決策は魔法の呪文ではありません。モデルが続きを書けるだけの物語を渡すことです。

場面の四つの要素

ロールプレイの場面プロンプトの四つの要素を示す図。舞台、状況、役割、方向性のそれぞれに一行の例が付いている

モデルが追える場面には四つすべてが必要です。それぞれ一文で十分です。

舞台: いつ、どこで。具体的な細部を一つか二つ添えます。「都市」ではなく、「雨の夜市、屋台が店じまいを始めている」のように。

状況: たった今何が起きたか、何が懸かっているか。場面には、存在する理由が必要です。

役割: あなたは誰か、この場面でキャラクターは誰か、それぞれが何を知っているか。あなたは自分のキャラクターだけを演じる、と伝えるのもここです。

方向性: 次に何が欲しいか。トーン、ペース、場面の行き先、そして制限です。

弱い出だしと強い出だし

弱い強い
「デートに行こう。」「金曜の夜、静かだからとあなたが選んだ小さなイタリアン。ところが全然静かじゃない。隣の席で誕生日会をやっている。私は10分遅れて、びしょ濡れで到着する。ごめん。バスが故障して。ところで、すごくきれいだね。」
「旅行中の彼女になって。」「海沿いのロードトリップ3日目。1時間前に車のエアコンが壊れ、これは誰の発案だったのかと、半分本気で言い合っている。私はガソリンスタンドに車を入れる。あなたは自分自身を、私は私だけを演じる。軽く、からかう調子で。」
「ファンタジーのロールプレイお願い。」「祭りの前夜の国境の町。あなたは今朝私の傷を手当てしてくれた治療師で、私は代金を払えない運び屋。あなたは私を信用するかどうか、まだ決めていない。スローバーンで、緊張は数場面かけて高めて。」

強い版は、長さのために長いのではありません。それぞれが四つの問いに答えていて、どれもキャラクターが反応できる何かで終わっています。

場面が動き出したあとの舵取り

キャラクター外のメモ(OOC)。 ほぼすべてのモデルは、括弧内の短いメモを、キャラクターではなく書き手へのメッセージとして理解します。(OOC: ペースを落として。描写を減らして会話を増やして。) 短く、自分のターンの最後に置きます。

時間の経過。 [2時間後、部屋に戻って。] のような一行は、止まった場面を動かすうえで、キャラクターに話題を変えるよう頼むより確実です。

再生成と編集。 返信がおかしくなったら、チャットの中で言い争わず、再生成するか編集してください。履歴に残ったものは、モデルがあとで従う手本になります。

してほしくないことではなく、してほしいことを書く。 「彼女は短く、そっけない文で答える」のほうが、「そんなに長々と話さないで」よりたいてい効きます。望まないことに触れると、それがモデルの続きを書くテキストの中に入ってしまうからです。

指示は一度に一つ。 1通に10個のルールを入れると、平均化されて何も残りません。最も重要なことを直し、次に進んでください。

長い場面をまとめておく

長いロールプレイは、いずれモデルがターンごとに読み直せる量を超え、初めの細部が抜け落ちます。これはAIコンパニオンの記憶はどう動き、なぜ忘れるのかで説明した限界と同じです。効く習慣が二つあります。

  • ときどき要約する。 3行のOOCの要約(今どこにいるか、何があったか、何が重要か)で、要点が再び見える位置に戻ります。
  • 記憶欄やメモ欄を使う。 名前、関係、けが、約束など、決してぶれてはいけない事実を書いておきます。

それでもキャラクターが矛盾するなら、あなたを無視しているのではありません。空白を埋めるために細部を作り出したのです。AIコンパニオンが話していない思い出を作り出す理由をご覧ください。短く訂正して、先へ進みましょう。

キャラクターシートの位置づけ

場面プロンプトは、キャラクターの恒久的な設定の上に乗って働きます。どの場面でも同じ問題が出るなら(堅すぎる、積極的すぎる、いつも同じ呼び名)、場面ごとではなくキャラクターの側で直してください。どの項目が重要かは、キャラクタービルダーのガイドで扱っています。

そして場面が途中で拒否によって止まったなら、それはプロンプトではなくアプリのフィルターです。フィルターの種類ごとの働きと、許容度の高いアプリにも下限がある理由は、コンテンツフィルターで説明しています。

よくある質問

なぜAIは私のキャラクターの台詞や行動まで勝手に書いてしまうのですか?

物語を続けているだけで、あなたの担当がどこまでかを誰も伝えていないからです。出だしで、あなたは自分のキャラクターだけを演じ、AIは自分の役だけを演じると明記してください。自分のターンは短く具体的に保ち、AIがあなたの代わりに書いた行は編集で消します。モデルはチャット履歴に残ったものを真似します。

なぜしばらくすると場面を忘れるのですか?

長い場面は、モデルが返信のたびに読み直せるテキストの量を超えてしまい、最も古い細部から抜け落ちるからです。ときどき場面の短い要約を入れるか、アプリの記憶欄にメモを書くと、要点が見える状態に保てます。

このプロンプトはどのアプリでも使えますか?

構造はどの言語モデルでも通用しますが、アプリごとにフィルターと、チャットをどこまで覚えているかが違います。各アプリで何が許されるかはレビューで、フィルターの仕組みはコンテンツフィルターの記事で説明しています。